1/27(火) 2025年度卒業論文発表会を実施しました。

(この投稿が書かれたのはだいぶ後……3月頭です、報告遅れてごめんなさい。)

2025年度の4回生による卒業論文発表会を行いました!! 朝から晩までじっくりと研究内容のプレゼンが行われ、口頭試問的に投げかけられる質問に答えていきました。みなさん本当におつかれさまでした!!

3回生も聴講参加していましたので、そのうち数名からの参加レポをお届けします。


 今回の卒業論文発表会では、メディア表象や社会問題、エンタメ文化などを題材に、現代社会を多角的に捉える研究が発表されていた。
  ある発表では、長年親しまれてきたアニメキャラクターを題材に、時代ごとのジェンダー観や社会的価値観の変化がどのように表象に反映されてきたのかが考察されていた。同じキャラクター像であっても、時代背景によって意味づけが変化する点が示されており、表象を固定的に捉えない視点の重要性を感じた。
 別の発表では、女子中学生・高校生を取り巻く社会問題に着目し、当事者の声と大人側の認識のずれが分析されていた。丁寧な質的調査を通じ、支援する側の理解と、当事者が抱える背景との間にギャップがあることで、問題が深刻化してしまう可能性が示されており、支援の在り方について考えさせられた。
 エンタメと観光の関係を扱った発表では、ファンの行動や消費がどのように観光体験として成立しているのかが理論的に整理されていた。ファン自身が体験を作り出していくという視点は、既存の観光概念を見直すきっかけになると感じた。
 また、笑いの表現に関する発表では、人を傷つける要素を含む表現がなぜ受け入れられているのかについて、観客の受け取り方に注目した分析が行われていた。作られた表現であるという前提や、お決まりの展開であるという予測可能性が、受容に影響しているという指摘が印象に残った。
 全体を通して、表現や行為は内容そのものだけでなく、それが置かれる文脈や受け取られ方によって意味が変わることを改めて認識した。

(3回生・みかど)

 卒論発表会に参加して、自分も一年後には卒論を制作し、それに対する質問に答えられるようになっていなければならないことに焦りを感じた。
 卒論の内容を展開するにあたり、普段なじみのある言葉についてもそれぞれの意味や概念が整理され、明確に定義されていた。先行研究の内容も用途に応じて選定されており、卒論全体がより理論的になっていると感じた。一つ一つ丁寧に段階を踏んで説明されていたため、予備知識がなくても理解しやすかった。卒論を通して新たな課題が示され、研究を通して明らかになった点と不確定な点が整理されていると感じた。そこから、自身の卒論を客観的されているという印象を受けた。
 今回の卒論発表会を通して、研究に向き合う姿勢や考え方について多くの学びを得ることができた。私自身も今後、ゼミ論文や卒論を制作するにあたり、自分の考えを整理するために、研究の過程を丁寧に振り返りながら取り組んでいきたい。また、受け取り手の存在を意識し、自分の理解だけにとどまらない構成や表現を心がけたい。

(3回生・白根有紗)

 卒論発表(第3ターム)を聞いて、自分の知らない視点や考え方を知ることができ、非常に興味深かった。
 特に学んだ点は、卒業論文は単に自分の興味のある分野を研究するのではなく、社会的意義や学術的意義に結びつけて考える必要があるということである。
 また、量的調査をする際に十分な数のデータを集め、偏りなく公平に調査を行うことの難しさを実感した。そのため、研究を始める段階でこれらを十分に考慮し、自身の研究に最適な方法を選択することが重要であると感じた。
 さらに、自身が行う研究や扱う事例が他の場面にも応用できるのかを考え、より広い視点で社会的意義を捉える必要があると学んだ。自身の研究がどこに向けて必要とされ、どのような知見が求められているのかを意識しながら研究を進めていきたい。今回の卒論発表で得た学びを活かし、卒業論文に取り組んでいこうと思う。

(3回生・ゆいな)

 今回の卒論発表を聞いて、子どもの頃に見ていたアニメや、普段何気なく見ている広告が、自分の考え方や行動に想像以上に影響を与えていることに気づかされた。特に、幼少期の体験が大人になってからの「好き」や価値観の土台になっているという点が印象に残った。
 子ども向けの作品は、ただ楽しいだけのものだと思っていたが、そこには憧れの存在や理想像が描かれており、それが成長後も心の中に残り続けるという考え方に納得した。また、大人になってからも当時好きだったものに惹かれたり、似た雰囲気のものを選んだりする理由が少し分かった気がした。
 観光広告についての発表では、映像や音、言葉によって「行ってみたい」という気持ちが自然に作られていることがよく分かった。きれいな景色を見せるだけでなく、感情に訴えかける表現が、人の行動につながっている点がとても面白かった。
 今回の発表を通して、メディアは私たちの身近にありながら、無意識のうちに考え方や選択に影響を与えている存在だと感じた。普段の生活の中で見る作品や広告を、これからは少し意識して見てみたいと思った。

(3回生・植村彩葉)